ムッキーの初老日記セレクト

20年後の伏線回収

大顔だっていいじゃないか

(2006年2月 記)

 

先日、私にとってはバカ高い、4色入りのチークを

つい買ってしまった時に

美容部員のおねえちゃんが言った。

 

「こういう風に入れると小顔効果バッチリですよ♪」

 

いやいや、私は別に小顔になんかなりたくないよ。

顔色がよく見えればそれでいいのだよ。

世の中の人がみんな、小顔で小尻になりたがってると思ったらイカンよ。


いやね、チークで小顔になれるもんなら、そりゃなりたいさ。
でも私のこのでっかい顔は、チークやファンデなんかの
小手先のことで小さくなるような、そんなヤワなもんじゃないんだよ。

 

私は体型が先祖返りしているので、顔というより頭がでかい

6頭身とか5・5頭身くらいだ。その上太ってるし

なで肩で胸が大きいから、モッチャリしてる。

その上足が短いし、首も短い。

顔は、額が広い面長で、鼻がでかい。


・・・・・・・・・

描いてるだけで自分でがっかりする。

なんだか着ぐるみが歩いてるみたい。


ずっといやだったし、今もいやだけれども、この年になってやっと

ありのままの自分を「これが私だ」と受け入れられて

なんだかこんな着ぐるみでも、愛しいような気がして来ているのだ。


それで最近、だいぶ伸びてきた髪にパーマをかけて膨らませた。
もっとグリングリンにしたかったんだけど、結構控え目にされたので
それをワーッとかき混ぜてよりでっかく見せている。

暑い時意外はずっとおろしていた前髪も上げて、顔全開。

だから今の私は、自分でもビックリこいてしまうくらい


スゲー大顔(T凹T)

 

でもいいのだ。これが個性で、「ムッキー」なのだ!

なれもしない小顔になりたいと、もがいてコンプレックスを感じるよりも

大顔で勝負してみるよ!


私はムッキー。大きな顔がチャームポイント。

あなたは? (^ー°)

 

 

 

後記

あれから20年。
顔はたぶん、まったく小さくなっていない。
でもコンプレックスは、ずいぶん小さくなった。
むしろ今は「髪もっと膨らませようかな」などと思っている。
人は年を取ると、案外自由になるものだ。

 

ハイ、ごくろうサン!

 


(2007年3月 記)



昨晩訃報を聞いて、信じられない気持ちで眠って。

朝起きて、テレビをつけたら、またやってて。


「ああ本当なんだなぁ」と、悲しくなった。

 

夢ならよかったのに、と本気で思った。

私の大好きな植木等さんが、本当に死んでしまった。

中学高校の頃とか、土曜の夕方なんかによくやってた
クレイジーキャッツの映画。

見てたなぁ。

ビデオを買ってからは録画して、何度も見てた。

大好きだった、植木さんが演じるノー天気なサラリーマン

平 等(たいら・ひとし)」

または

平 均(たいら・ひとし)」

名前も秀逸。


あの頃から思ってた。

「植木さんにはいつまでも生きていて欲しいなあ。

 もし植木さんが亡くなったら、私まじで泣く。」


でもそれは、まだまだ先のことだった。

現実味はなかった。

植木さんは死なない、みたいに思っていたのかもしれない。


それでも・・・

『いつか』は本当にやってくるんだ、と

植木さんの死で思い知った。


クレイジーのCD

今でもたまに聴いている。

植木さんの歌声を聴いてると、元気が出る。

笑い飛ばすことの素晴らしさと大事さを、教えてくれる

大好きな1枚。


今日も聴きます。


植木さん、ありがとう。
植木さん、さよなら。

失礼な言い方だけど、植木さんを送るのにはこれがいい。



ハイ、ごくろうサン!

 



ルーツ

(2005年06月 記)

 

先日、タンスの整理をしていた時、昔使っていたスカーフが出てきた。

使いやすいし柄も気に入っているが、

果たしてこれから使う事はあるだろうか?

捨てるべきか、取っておくべきか。しばし考える。

すぐには決めかねたので、とりあえず整理中アタマにかぶってみた。

それに気付いたオッサン君が大爆笑しながらこう言った。

 

「ぎゃははー( ̄▽ ̄)ー!なんだそりゃ!

オマエそれ ロシア人のおかみさんみたいだぞ!

そっか、オマエって、ロシア人に似てるよ。   

鼻でかいし、顔の肉厚さかげんなんか、ロシア人だ!」

 

 

「そうかなあ」

 

「似てる似てる!

ピロシキ食べてウォッカ飲んでコサックダンスしてそう。」

 

と、ヤツの持つ「ロシア人のイメージ」を並べ立てていた。

 

 そうか、私の遠い遠い祖先にはロシアの人がいたのかも知れん。

もしくは前世がロシア人なのかも。

暑いのが苦手だし、北海道に何とも言えない郷愁を感じるのは

ロシアの血がそうさせているのだろうか。

 

そんな話をしていた矢先、TVにバリ島が映し出され

バリの青年が何かインタビューに答えている。

その青年が オッサン君そっくりだった。

 

「あ!だ!」

「あ!だ!」

 

我々は同時に声を上げ、大爆笑した。

オッサン君は寒いのが苦手で、色黒で、髪の毛はクリンクリンで

南の島に憧れ、いつか住みたいと言う。

 

ヤツの祖先は遠い昔、南からカヌーに乗ってやって来たに違いない。

 

前世ロシア人と前世インドネシア人が、現世日本で出逢い

縁あって夫婦をやっている。

そう考えるとなかなか興味深いものがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

シャラポワ五月蝿い

(2006年9月 記)

 

シャラポワ、うるさい、少し黙れ。

 

 

正直TVで観戦してるだけで、イライラしてくる。

無意識だ」といえば、なんでも許されると思うな。

 

彼女の対戦相手が気の毒でしょうがない。

あんなうるさいと、相手は集中出来ないのではないか?

 

みんな心頭滅却してるの?火もまた涼しいの?

 

私だったら、キレてぶっ飛ばすか、または報復に出る。

 

どういう報復かというと、

 

私も絶叫するのだ!

 

しかも、意味不明のことを。

 

マ---ッ!!( ゚Д゚) とか、

 

ニラ---ッ!!( ゚Д゚) とか、

 

フンババ--ッ!!( ゚Д゚) とか、

 

イヤ---ン♡ ( ゚∀゚) とか、

 

シャラポワが戦意喪失するような雄叫びを上げ続け、

注意されても「無意識だから」と言い張ってやる!

 

シャラポワー!待っとけよー!

 

 

 

追記

当時シャラポワに対してめっちゃ苛立ってる…

待っとけよ!って言ったって、ねえ。

 

オッサン君にDV疑惑浮上

(2006年02月 記)
 
先日、オッサン君にメガネを割られてしまった。
故意にではないが、かなり腹が立った。
何故かと言うと、いつも置いておく場所にあったのにもかかわらず
 
「あーごめん!でもそこにあるなんてわからなかった!」
 
と、ほざいたからだ。
 
「一年中。365日。もう何年も・・・そこが定位置だっ!」
 
そう言った私の声は、かなりドスが効いていた筈である。
 
まあ割ってしまったものはしょうがない。
いくらオッサン君の不注意を非難してみても、
元には戻らないので さてどうしたものかと考えてみた。
 
幸い、ひびがガッチリ入りはしたが、砕け散りはしなかったので
とりあえずひびいったまま、使ってみる事にした。
ちょっと見づらいが、修理に出すまでの間は、こうして使うしかない。
だがなかなか修理に持って行く暇がなく
気がつけば1週間、そのままの状態で使い続け
そして私は、ひびの入ったメガネをかける事に慣れていった。
 
昼間は大概コンタクトレンズを使用しているのだが
その日はたまたま朝からメガネのままであった。
午後、宅配便がやって来た。そして
 
「お届け物です。ハンコかサインを・・・」
 
と言って私を見た配達のお兄さんが、ふと目をそらした。
一瞬「?」と思ったが、あまり気にもとめなかった。
 
そして夕方、いつも来る新聞の集金のおばさんがやって来た。
 
「こんばんわ。今日も寒かったですねえ」
 
と、いつものように愛想よく私に話しかけ
ニコニコしながらこっちを見た、その人の顔が、一瞬で曇った。
 
「ホントですね、今年はホントに寒いですよね~」
 
などと返しても、何だかいたたまれないような表情をして
目を泳がせているのがわかった。そして集金を済ませた後
 
 
「いろいろあるけどね、我慢しちゃだめよ」
 
 
みたいな事を言い出し、「?」となっていると、
 
 
「あんまりひどい時はね、誰かに相談しなきゃ。  
 一人で悩まないでね。元気出して。ね?」
 
 
などと言い、把握できず「はあ」とつぶやいた私に
じゃあ・・・と背中を向け
 
 
「まったくねえ。ひどい旦那だよ・・・」
 
 
と小さく言い残しながら彼女は去って行った。
 
( ・∇・)?????
Σ(゚口゚)はっ!?
 
しまった。ひび割れメガネのままだ!
 
昼間の宅配のお兄さんにも、今の集金のおばさんにも
きっと、きっと、いやほぼ間違いなく!
オッサン君は暴力亭主だと思われたに違いない。
 
ち、違うんだ!誤解だ!!
 
心で叫んでみたが、時すでに遅かりしクラノスケ
 

記憶の不思議

(2003年09月記)

 

「私ね、子供の頃、パチンコってものにすごく憧れていた時期があって

 行ってみたいな~って思ってるうちに

 本当に行ったような気になっちゃったみたいで。

 学校の作文に

『このまえお父さんにパチンコにつれて行ってもらいました。

とってもたのしかったです。』

って書いたのよ。その作文を親が見てさ、

 

『お前をパチンコになんか連れて行った覚えは無いぞ!』

『こんな嘘を書くなんて!子供をパチンコに連れて行くなんて

 どういう家庭だって思われるじゃないの!』

『いつからこんな嘘つきになったんだ!』

 

って、両親にこっぴどく怒られたの。

それで、あれ?あれって夢だったの?って気づいたんだ。

でもね、私の記憶の中では本当にパチンコに行ったようになってるんだよ。

これが夢だなんて!ってくらい、鮮明な記憶なの。

こんな事ってあるのかなあ。」

 

友人がこう言うのを聞いて、

私は自分にも同じような事があったことを思い出した。

 

私は、20歳くらいまで 私は子供の頃

 

吐血したことがある。

 

と信じていた。 5歳頃だろうか。

寝ていたら急に苦しくなって起き上がってゲエっと吐いた。

そこには、シングルレコードほどの大きさの真っ赤なシミがあった。

 

「おかあちゃん、血ぃ吐いたよ。」

 

隣に寝ていた母を揺り起こし、今あったことを報告すると

そのシミをチラッと見て、母は

 

「そっか、だいじょうぶだから、寝なさい。」

 

と言って、私を寝かしつけた。

この情景を、私は成人するまで本当の出来事だと思っていたのだ。

ある日何気なく母に

 

「私さあ、4、5歳の頃、血吐いたよね。どこが悪かったの?」

 

と言うと、母はびっくりしてこう言った

 

「はあ!?血吐いたことなんてないよ!

 え?私が『いいから寝ろ』って言った?

 あんたね、子供が吐血してそんなこと言う親がいるか!

 ホントに吐血してほっぽっといたら

 あんた今頃この世にいないよ。」

 

それで初めて、全て私の夢か想像であったと気づいたのだ。

友人が言うように「ものすごい鮮明な記憶」なのに。

 

記憶というのは、脳というのは、なんと不思議なものか。

 

あなたが今「絶対に本当だ」と信じている子どもの頃の記憶。

それ、本当にあった出来事だと言い切れますか?

 

 

後記

後になって知ったのだが、

実際には起きていない出来事を、本当に体験した記憶として覚えてしまう

「虚偽記憶(フォールスメモリー)」という現象があるそうだ。

私の吐血も、友人のパチンコも、たぶんそれだったのだろう。

でも、今でも思い出そうとすると

本当にあった気しかしないのだ。。。不思議だ。

 

 

神はいる!②こんな偶然、ある!?

(2003年2月 記)

 

19歳くらいの時。

足の部分がクリップになっている
アライグマのマスコットを手に入れた。
色んな所にしがみつかせられる、体長6、7センチのヤツ。

 

※参考資料


これは友人達とボーリングに行った時に
小林君(仮名)という友達が


「次のゲームでトップになったやつに、これをやる!」


と差し出したものだった。

当時はそういうマスコットが珍しく、みんな欲しくて夢中になった。

中でも一番夢中になったのは私で

それまで10人中7番くらいの成績だった私が

神がかり的にストライクを連発。

ダントツのトップになり、見事そのマスコットをゲットした。

「モノがかかるとスゴイ力を発揮する女」

「物欲の鬼」

と呼ばれながら手に入れたそのマスコットを

私は当時乗っていた愛車のシフトバーにしがみつかせた。

一目見た瞬間から、なぜだかそれが欲しかった。

そしてヘタなボーリングでトップになり、入手した。


「これは私のお守りだ」


という気持ちが初めからあった。


それから15年後の事。

車は変わっても、そのアライグマはまだ車の中にあった。

ボロボロに変形し、もうアライグマなんだかネズミなんだかわからない姿で。

15年間大きな事故もなく、無事に車を運転できたのは

このアライグマのお蔭だ、という気持ちがあって

どんなにボロになろうとも、手放す気になれなかったのだ。

でもその日。

車に乗り込み、ふとアライグマに目が行き

あまりのボロボロさ加減に


「そろそろ引退させてあげるべきなのかな」

 

という気持ちが湧いた。

2代目を探して世代交代をさせてあげようか。

15年も頑張ってくれたんだから、それもいいのかも知れないなあ・・・

運転しながら、なぜかアライグマの事ばかりを考えていた。

でも2代目と言っても、最近こういうマスコットも見なくなった。

さがして見つかるといいんだけど。


そんなことを考えてるうちに、私はある店の駐車場に着いた。

そして、車を空いてるスペースに停め、ドアを開けた。



その時。



降り立ったその足元に




クリップ型のマスコットが落ちていたのだ。

 

※参考資料


アスファルトの上に、私の足先30センチの所に、
埃だらけになりながら、そこにいた。


大きさはアライグマとほぼ一緒。

それはコアラの形をして

背中に「AUSTLARIA」と書いてあった。

私はそのマスコットを拾い上げ、しみじみと眺めた。


こんな偶然ってあるだろうか。

オーストラリアで売られていたのであろうそのコアラのマスコット。

日本人に買われ、日本にやって来て、お土産として誰かの手に渡り

その人がこの店にやって来て、駐車場で落とし

そこに「こういうマスコットが欲しい」と思ってる人がやって来て

そのマスコットが落ちているすぐ脇に車を停める確率って

いったいどのくらいだろうか・・・?


私は神がかり的なものを感じ、ちょっとぞっとした。


「お前、ウチに来るためにオーストラリアからやってきたんだね。」

今、私の愛車には、初代のボロボロアライグマと
この駐車場で拾ったコアラが、仲良く一緒にいる。

帰宅して洗ったら、汚れはきれいにとれた。

コアラはまだ新人なので、アライグマに引き継ぎをしてもらってる所だ。

もう数年一緒にいるので、そろそろアライグマはリタイヤさせてあげたいが

20年近く一緒にいると、離れがたくて困る。


あの時。私にストライクを連発させたのは誰か。

その15年後、コアラが落ちてるスペースに車を停めさせたのは誰か。


それも神のみぞ知る事なのである。


 

後記

うちに帰って洗ってあげたら、汚れてはいたが、新品に近かった。

なくした人、さがしてるかなぁ。

でもお願いします。私が大切にするので

これは私にください🙏と祈った。

そしてそれから15年後、ボロボロになったコアラを

神社でお焚き上げをした。

ありがとう、アライグマ&コアラ、そして奇跡。